「スパイの妻」を観る

ヴェネチア映画祭で銀獅子賞に輝いた黒沢清監督の

「スパイの妻」を観た。

戦争の足音が近づく神戸、裕福な貿易商福原(高橋一生)と

その妻聡子(蒼井優)のミステリアスなストーリー。

高橋一生が着こなす背広や蒼井優のワンピース、

ステンドグラスのある邸宅や昭和の街並、

戦争へと向かう時代の不安感が漂う中での

この時代ならではの美しい映像がスクリーンにひろがる。

寄生獣感漂う東出昌大の演技もいい。

真実は最後まで不明、想像するしかないのだが、

「スパイの妻」と決め込んだ聡子の行動力に圧倒される。

映画が始める前、場外から「鬼滅の刃」待ちキッズの声が

かまびすしかったが、ひととき、

夢のようなタイムトリップができた。

 

「石の建築の頂点」に入る

10月4日、角川武蔵野ミュージアムでは

「隈研吾/大地とつながる空間の誕生」を開催していた。

エントランスは1階のようでいて、実は2階。

岩山の秘密基地を降りていく気分で1階会場にたどり着く。

階段の壁面表示がシンプルで美しい
トイレのピクトグラムもシンプルでかっこいいい

1階とはいえ、窓はないので巨大な地下壕に入ったみたいだ。

サクラタウンの模型や

武蔵野ミュージアムに使った石(でこぼこを活かした割肌仕上げが特徴だそうだ)、

隈氏が今まで手がけた作品群に関する様々な展示物がならび、

巨大スクーリーンにも隈氏設計の建築物写真が

左から右へとゆっくり流れている。

隈氏にとっては、国立競技場が木の建築の頂点で、

武蔵野ミュージアムが石の建築の頂点なのだそうだ。

今回は1,2階のみの入場しかできなかったので、

まだ、全貌が解らないが、

次の機会には上の階にもいってみたい。

屋上はどうなっているのか、4,5階からの景色は?

こんな空間が我が事務所から遠くない場所に誕生して

よかったと思う休日だった。

硬そうに見えて実はやわらかい、岩のようなベンチが
ところどころに。

 

 

つれづれなるままに角川武蔵野ミュージアム

ふと思い立って隣駅、東所沢へ。

うらさびしい駅のホームの階段を上って、

開札口を出ると、そこは東村山秋津と同じく何の変哲もない、ほぼ住宅街だったのだが、

歩道のマンホールは様々なアニメデザインに彩られ、

これからアニメタウンとして変わっていくだろう気配を漂わせていた。

涼宮ハルヒのマンホール

数々のマンホールを楽しみながら歩くこと10分ほど、

左手に「ところざわサクラタウン」の標識、

そこを曲がると東所沢公園だ。

武蔵野樹林パーク どんぐりの森

銀色の卵のようなオブジェが雑木林の中に並んでるのが見えてきた。

微かに摩訶不思議な音も聴こえる。

夜になれば、この卵たちは自ら光りだすという。

いつか夜に訪れたいもののだと思いつつ歩き続けると、

目の前には、異次元の世界が広がっていた。

角川武蔵野ミュージアム

地上に現れた、巨大な岩石。よくぞこの地に、このような建造物を!

東所沢公園から数段あがった広々とした台地にあり、

自然を上手く取り入れているので、

唐突といえば唐突な場所にあるのに、

なんだかとても気持ちいい。

この建物を外から観るだけでも、

圧倒的なパワーに元気づけられる気がするのであった。

※この後、中に入って隈研吾展を楽しみました。長くなったので、

隈研吾展については次回のブログで報告します。

 

男と女は連続体!

昨夜、NHK BSで始まった新番組「ヒューマニエンス」を観た。

「ヒューマニエンス」とはヒューマンとサイエンスからの造語だそうで、

第1回は「オトコとオンナ 性のゆらぎのミステリー」。

学校では男性はXY、女性はXXという染色体の組み合わせで

性が決定すると習い、2つの組み合わせしかないものと思い込んでいたが、

最新の研究ではそんな単純なものではないということが解ったという。

XYのYに余分なYのかけらみたいなのが付いていたり、欠けていたり、

XXYという人もいたり。

XXとXYの間はスペクトラム状態になっており、

男と女は連続体なのだそうだ。

心と身体の性が違うのは、脳の問題なのではと思っていたのだが、

染色体からしてそんなに多様だったのか!と新鮮な驚きがありました。

昔「男と女の間には深くて暗い河がある♫」という歌が流行ったけど、

男と女の間には連続体があったのだ。

LGBTって、もしかしたらマイノリティではなく、

想像以上に多くの人がかかわっていることなのかもしれない。