長〜い、ヨタヘロ期問題。

「老い」を考える本をぽつぽつ読んでいます。

「ピンピンコロリ」を目指しても、その願いが叶うのは

少数の幸運な人なのだそうだ。

成りゆき任せや、子どもに丸投げではなく、元気なうちに

どのような「身じまい支度」をすべきなのか、

その作法を明らかにしている。

この本の内容をさらに具体的にユーモラスにして、

老いへの備えを説くのが「老〜い、どん!」だ。

そういえば、60歳にして水泳を始め、

バタフライでガンガン泳いでいた叔母も、

「きくち体操」を長年やってた叔母も、

後期高齢者となるやガクンと元気をなくしていったっけ。

「ピンピンコロリ思想」で元気な老後ばかりを

夢見ていてはいけないのだなと思い知らされました.

老いは徐々にゆるやかにやってくるのではなく、

ガクンガクンと階段のようにやっくるのが吉本氏の実感だそうだ。

せめて運動でもして、

ヨタヘロ期をなるべく短くしたい。

親の介護をしないとダメですか?

2020年最初の読書は、

吉田潮さんの「親の介護をしないとダメですか?」

無理に自宅介護をせずに、

親は親のお金を使って施設でみてもらうのが良い、というのが基本姿勢。

元新聞記者のお父さんを特養に入れるまでの経緯とその後の様子が

お母さんの手記も交えて、お姉さんのイラスト共に描かれている。

親の介護をしないとダメですか?

 

介護は介護のプロに任せるのが基本のスタンスとはいえ、

お母さんと吉田姉妹はかなり頻繁に老人ホームを訪れ、

下のお世話も頑張っていて、

お父さん愛に満ちた家族関係だ。

特にお母さんは「お父さんかわいそう」という思いが募って、

時々ホームからお父さんを連れ帰り、自宅お泊まりでお世話している。

手記後半のお泊まりでは、お母さん自身も膝痛で苦しみながら、

夜中にバケツの水をぶちまけたようなオシッコと、

その処理に格闘するさまが記されているのだが、

老老介護の限界が生々しく感じられるエピソードだ。

この著書の3分の1くらいは、

「オシッコやウンコとの闘いではなかったか」という読後感。

時々お世話する家族でさえ、こんなに大変かと思うと、

24時間お世話している介護士さんや、

献身的なお嫁さん・息子さん・娘さんはいかばかりかと思う。

介護に絡んだ殺人事件も起きているが、

頑張り過ぎず、多くの人の手を借りて、お世話したいものだ。