図書館の新着本コーナーにあった1冊。
「おじさん社会と女子の一生」という
サブタイトルに惹かれて手に取りました。
笛美さんはかつて広告業界の頂点と思われる会社で働き、
高学歴、高年収の立場ながら(だからこそか?)
30歳を過ぎた女性は婚活市場において
「産業廃棄物」という呪いの言葉に恐れおののき、
婚活にも全力投球!
都心から2時間ほども離れた農協のお見合いパーティーに乗り込み
農家の後継さんとも本気で付き合う。とにかく努力する人だ。
結局、うまくいかず、
F国(フィンランド?)で数ヶ月働く経験をしたことで
フェミニズムに目覚め、この呪縛から解き放たれた。
昨年5月に Twitterで拡がった
「#検察庁法改正に抗議します」を最初に発信したのは
この笛美さんだ。
この本では、女性向け、生活者向けの商品広告も
おじさんの視点で魅力のない案に決まってしまうことを
「ダサピンク現象」と指摘しているが、
あるある!だなとすごく共感。
広告ではないが、その最たる象徴が「アベノマスク」現象でしょう。
男性も過度に労働することなく、
女性ももっと自由に安心して過ごせる社会。
そのカギは「脱おじさん社会」にあるのでは
ないでしょうか?