一昨日、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の入選作を
京橋まで観にいきました。
PFFを観に行くのは実に1982年以来。
緊急事態前言に入ってから、ずっと映画館に行ってなかったので
ソーシャルディスタンスをあけた映画館は初体験でした。
上映は「MOHTERS」(監督:関麻衣子)と
「フィン」(監督:小池茅)の二本立て。
「MOTHERS」は監督の3人の母をめぐるドキュメンタリー要素の
強い映画なのだけれど、印象に残るのは元極道の破天荒なファザーだ。
フジテレビの「ノンフィクション」でも、ここまでは撮れないだろうと
思うような、業の深さを感じました。
DV的なことが起きているシーンでは、階段から、
上階の床へと動いたカメラが止まったまま
音声だけが聴こえてきて恐ろしさ倍増。
顔出しNGで出演OKとなったいとこさんが、なし崩し的に
堂々と顔出しするさまはユーモラスでさえあり、
見応えのある作品でした。
ほんわかした音楽にのってはじまる「フィン」は、
MOTHERSとは対照的、ほのぼのしたとある一日の話。
偶然の出会いの、小さな奇跡のような出来事に
出会いたいものだと思わせる作品でした。
映画の帰り、京橋の中華屋さんに寄ったのだけれど、
客は自分達のみ。
コロナ禍の飲食店さんが心配です。