昨年はコロナに気をとられて
「クルードラゴン」のニュースも聞き流していたようだ。
この対談本をなんとなく借りて読んで、
宇宙船事情の進化ぶりに驚いた。
今までの宇宙船が黒電話だとすると、クルードラゴンは
スマホのようだと野口さんはいう。
宇宙服から船内インテリアまで超スタイリッシュ、
宇宙船の操作もタッチパネルだ。
また、テスト飛行で失敗があれば、すぐに調整して
次の飛行にのぞむスピード感が凄い。
日本では今まで、失敗があった時には
その工程すべてに綿密にチェックを入れるような方法で
調整してきたが、現在、米国でもロシアでも、
すべてにチェックを入れるのではなく、
ポイントを絞って調整していくのだそうだ。
対談者のアッコちゃんは、
本気で宇宙にいきたいと考えていて、
そのためには泳げなくてはいけないと、
プールで鍛えているとか。
民間人が宇宙に行ける日も
夢ではなくなってきているようだ。
また、対談の中で野口さんは宇宙飛行士やトップアスリートが
目的をなしとげた後に陥る精神的な問題について語っている。
平昌五輪で活躍したカーリングの選手にも
心の不安定な時期があったそうで
「そだねー」のあの雰囲気も
さまざまな葛藤を乗り越えてこそのものだったとか。
今年のオリンピックはどうなるのかわからないが、
アスリートのみなさんが
心の健康を損なわないよう祈りたい。