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不運を乗り越えた、武谷ピニロピさん

2022年12月19日

2000年頃、きよせの森コミュニティクリニックに

通っていたことがあった。

ある日、待合室にいると病院の入り口付近がなにやら

騒がしくなって、拡声器で「労働環境がどうたらこうたら」と

訴える女性の声がしてきて、

この病院には何か問題でもあるのかと

訝しんだことがあった。

この本を読んでその謎が解けた。

地域住民のことを第一に考えて医療活動に

粉骨砕身していた武田ピニロピさんは、

貧乏人からはお金も取らない赤ひげ先生のような方。

どちらかといえば、プロレタリアート側なのに、

武谷病院が軌道に乗り始めた頃に

とある労働団体の標的となってしまった。

一般の看護師を装って病院に就職した活動家が

時間をかけて、仲間を増やし、ある日突然、

無理な要求を掲げて労働運動を起こし、

経営が危機に陥るほどの長い戦いとなってしまったという。

タイトルが「悲しみのマリア」となっているのも、

こんな不運があったからなのだろう。

医療に熱心なあまりに、

自身の子供達とは疎遠となっていた彼女が、

息子さんと打ち解け、

故郷のハルピンに行った時も、

あの天安門事件が起きてしまい、

あらぬ疑いをかけられてしまった。

つくづく苛酷な運命と戦ってきた方なのだなと思う。

これほどまでに頑張ってきたピニロピさんの遺志を継ぐ

レニア会の心意気、地元のみんなで応援していきたい。

 

 

 

 

 

 

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