のらくら日記

のらりくらり、つれづれなるままに日々のあれこれを。

「老いるショック」に備える

2024年3月27日

「家族と一緒に暮らしているのに

無人島のように寂しい」などと嘆く方々が

この本を読んで救われた、

というコメントが多数載ってる広告をよく目にしたので

読んでみました。

無人の荒野を一人ぼっちで歩いている旅人(私たち)が

虎に出会うというブッダの寓話を解説する内容。

所詮人生は孤独で苦難に満ちたもの、

いつ地獄に落ちるかわからない状態で

欲を満たすことばかり追求するのはやめよ

阿弥陀仏に心を集中し、念じなさい

というものでした。

素直な読者ならこの本を読んで

心が落ち着きそうですが、

「家族が相手にしてくれなくて

泣き暮らしている」などという方が読んだら

もっと深い孤独に陥りそうな予感がしました。

「人生の目的」と同時に借りたのがこの一冊。

老いればさまざまな面で肉体的に精神的に劣化が進み、

「いつまでも健康で長生き」などは絵空事。

元気にばかりこだわっていると

実際の老いに直面すると不満ばかりが募ってしまう、

「老いればこんなもの」と現実を素直を受け入れたほうが

幸せに生きられるというものでした。

いつまでも元気で明るく、楽しくなんていう

未来を想定せず、

ポンコツになっても「生きてるだけでまるもうけ」精神で

ぼちぼちやっていこうかと思うのでした。

 

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