のらくら日記

のらりくらり、つれづれなるままに日々のあれこれを。

「PERFECT DAYS」と「男」

2024年3月8日

先月観た「PERFECT DAYS」で、

役所広司ふんする平山さんが夜な夜な読んでた

幸田文の「木」が気になって図書館にリクエスト。

「男」という、

これまたシンプルなタイトルの作品もあったので

2冊借りてみました。

「男」は主に昭和30年代の婦人公論等に掲載した

随筆集で、汗水流して働く男たちの現場に

分け入って体感したことを

凛とした文章で描いています。

ゴミの収集や下水道(幸田さんも現場に入ってる!)、

鳶職等々で働く男たちには

「PERFECT DAYS」の平山さんに通じるものがあって

不思議なご縁を感じました。

「トラックの運転台からおりてきた人が、首や背筋に土埃をためて上半身は裸なのに、腰から下は長ズボンの裾をしぼって、深い編上靴をなどをはいていたりすると私はうれしい」

「汚さを超えてそこには誠実な強さがあり、強さは美である」

などという一文を読むと、

私もうれしくなってしまいました。

昨今はチャラいホストに熱をあげる女性も多いが、

平山さんのような男性の

誠実な強さに惚れる女性がもっといてもいいのに

と思うのでした。

 

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