のらくら日記

のらりくらり、つれづれなるままに日々のあれこれを。

みんな「独り」

2024年2月28日

ひとは「独り」から逃れられない

著者史上最もグロテスクで怖い10の物語。

恐る恐るページをめくると、意外と楽しく、

嫌な感じを味わいつつも、面白く読めた短編集でした。

とくに一話目の「乙事百合子の出身地」は

登場人物の飄々とした会話の裏側に

「そんなあ!」というような事情が潜んでいて、意外性にワクワク!

てっきり、主人公が一人暮らしの老女かと思っていたら

最後にその夫が現れるのにもドッキリ。

人生いろいろ、嫌なこともあるよね、と

「孤独」への耐性をつけたい方にはおすすめの一冊です。

 

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