のらくら日記

のらりくらり、つれづれなるままに日々のあれこれを。

ふんどしは正装?

2022年9月16日

井上章一氏といえば「美人論」が有名だが

最近は「ふんどし」に関して熱心に研究なさっている。

我が国では洋服の導入に関しては、

女性よりも男性の方が早く取り入れていたのにも関わらず、

下着に関しては、「サルマタよりふんどし」という価値観が

長く続いていたそうで、徴兵検査においても、

「ふんどし男子の方がサルマタ男子より優っている」などと

まことしやかに論じられていたのだとか。

この本では「ふんどし」をめぐる

沢山の資料が紹介されているが、

1955年の「日米対抗水上競技大会」開会式において

米国旗を掲げる日本の青年が、

なんと「ふんどし一丁」であることに驚かされた。

もちろん、周囲の選手たちは皆ショートパンツの水着の時代。

「ふんどし一丁」は礼節にかなう姿であると

みなされていたらしいのだとか。

明治生まれの群馬の祖父も、そういえば、

ふんどしを愛用していたっけ。

ふんどしは日本男子にとって、お相撲の廻しのように、

ちょいと神聖なものであることを

この本で知りました。

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